hacoの人の鑑賞記録 [桜が生きていた記憶を残す]

[hacoの人の鑑賞記録]
[桜が生きていた記憶を残す]を谷中にあるhaco -art brewing gallery-で鑑賞してきました。

[statement]

伐採された桜で染めたお洋服や刺繍アイテム。桜は今は立っていませんが、再び花を咲かせる気持ちで桜染めをしたり、桜の刺繍を施すことで、色や服として桜が生き続けられたらと考えています。

桜の命を吹き込んだお洋服を纏うことで、皆さまと自然の癒しを分かち合えたら嬉しく思います。

「花咲か爺ちゃん」
木が切り倒される悲しみはもちろんですが、芽吹くことなくいのちを終えていく木の芽が
わたしをたまらない気持ちにさせます。

こんな可愛らしい姿で春を待ち侘びて。
生きていたらどんなふうに芽吹いたんだろう

どんなふうにも芽吹くことができる
咲くことができる
わたしのなかで
※hacoのHPより抜粋。

会場にはハンドメイドのお洋服がたくさん!
桜をモチーフにしながら、上野のお花見シーズンに合わせて開催をしてきた小村さんの展示ですが、本展で6回目になります。展示回数を重ねていることもあり、会場の演出はかなり高いレベルで、もとからあるお店のような仕上がりでした。

どのお洋服も風合いが良く、あたたかい春の陽気を感じます。桜は散ってしまうけど、このお洋服に刺繍された桜を通して、優しい気持ちになれたり、ちょっぴり寂しくなったりできるのかなと思いました。また次の桜が恋しくなれる、そんな展示でした!!


なんと今回の会場には小村さんのおじいさまのフィギュアが展示されていました!
Mr.KEY【KEYWORKS 】さんという彫刻家の作品です。
Instagram ←こちらからKEYさんの投稿はこちらから。

作品を通して、その時の思いを止めるという一貫して持たれているだろうテーマ性を感じました。展示作業で何度かお会いしたおじいさまそっくりに造られていて、その存在感に目を奪われてしまいました。おじいさまとKEYさんのツーショットも素敵です。

そんな素敵な展示を開催された小村さんですが、なんと今年の10月に海外で展示をされることになったとか。どうやら昨年hacoで展示をしているときに、声をかけられたそうです。飛躍の年ですね。展示の様子が気になります。

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桜が生きていた記憶を残す|preserve the memories

小村真里奈|comura

3 月 18 日(火) - 3 月 23 日(日)

開催時間 12:00-19:00

( 最終日 17:00 まで )

Instagram←小村さんの投稿はこちらから。

 

投稿 : 小能一樹